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超かんたん技工に必要な歯周学(1) |
健全歯肉とは | ||
歯肉とは歯槽骨・歯根膜・セメント質と同様、歯牙を支えている歯周組織の一部です。 歯肉は ”歯間乳頭部歯肉” ”辺縁歯肉” ”角化歯肉” の3つの部分から成り立っています。 歯肉形態は歯牙から辺縁歯肉〜角化歯肉〜歯槽粘膜へと移行し角化歯肉までは引き締まった表情を示します。そして健全な歯肉とは弾力性があり淡いピンク色を有し、みかんの皮様のスティップリングがあります。 ただし表面から見ただけでは必ずしも健全な歯肉とは診断できません。 それ以上に模倣され色も付いていない模型では全く健全か病的かは判断がつきません。 |
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1.強いて判断できるとすれば、 | ||
・歯肉退縮の幅(セメントエナメル境より辺縁歯肉頂まで) ・辺縁歯肉から歯槽粘膜境までの角化歯肉の幅(明確ではないが) |
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2.全くわからない項目、 | ||
・歯肉の色 ・付着歯肉の幅 ・動揺度 ・プロービングディプス ・プロービング時の出血 ・歯槽骨の状態 |
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つまりカラーでソフトな口腔内をモノラルでハードな模型に再現しても、表面の一瞬を模倣しているに過ぎません。これでは想像で患者さんの現実を感じ取るしかないのです。 これを埋めるには診査内容や画像を伝え情報を共有できるようにすることでしょう。 技工士も歯周組織の構成や歯周病の原因を知って与えられた情報を考慮し修復物が作られることが望まれているのです。 |
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こここからは、歯牙支持組織の構造を知り修復物に生かせる知識を学びたいと思います。 | ||
各部の名称とはたらき | ||
歯牙支持組織の断面と模型を比較し名称を記入してみました不明確ですが・・・。 プリントアウトして覚えてしまいましょう。 |
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辺縁歯肉 ・幾つかの繊維で構成され隣在歯をつなぐ役割や、歯の周りを囲んで侵入者を阻止しています。 上皮性付着 ・歯の周りに細胞の半分だけ付着し細菌や食物の侵入を阻止するはたらきをしています。 結合繊維 ・セメント質と歯肉をつなぎセメント質と細胞の全面で結合し強固に抵抗します。 歯根膜 ・セメント質と歯槽骨をしっかりつないで歯を支持しています 角化歯肉 ・コラーゲン繊維に富んで肥厚性があり細菌やブラッシング・食物の刺激にも抵抗力があります
生物学的幅径(Biologic Width)とは 2-1 左図の上皮性付着から結合性付着までの幅を生物学的幅径(Biologic Width)といい、”生体の恒常性を維持するための生体防御構成部”と定義されている。
・遊離歯肉の幅 1mm
・上皮性付着の幅1mm
・結合性付着の幅1mm
左図は間違っています数値から見た健全歯肉 ・健全歯肉はプロービング値 1〜3mm ・セメントエナメル境より歯冠側 1mmに辺縁歯肉 ・プローブ先端より根尖側 1mmに歯槽骨 補綴部位にもよりますが、どの位置に補綴物のマージンを設定するば健康を維持しやすいのでしょうか?