きょうの臨床
 
今年最後の更新(パーシャルデンチャー完成)           2011.12.28
 

明日、納入する今年最後の症例です。
当初はインプラントブリッジを予定しておりましたが、
諸事情でパーシャルデンチャーと変更となりました。
完成に至りましたが所々で当方の技術不足で、問題が発生いたしましたが装着は来年早々で、
結果は報告できるか判りません。



さて、今年「ザ・クインテッセンス」に発表した手法に沿ってマウント後調整をしました。


左上3番のみをコーヌスにする意義を感じませんでしたが、
アタッチメントでよかったのではと反省しきりです。
そのため2番のマグネット、3番のコーヌスで非常に窮屈な状況になってしまいました。
3番とメタルプレートをロウ着すればシンプルになったと思われますが、
当方の技術不足がロウ着を避けてしまいました。
しかし、将来を考えれば分解できるメリットもあり、これで良しとしました。


排列試適後。
ラボで排列したときは、これより長く前方に出していたのがお気に召さなく、
患者さんの意向を尊重して短く小さく修正したのが上の画像です。
そのため左上3番の位置と2番にはギャップが現れ、
不自然な状況が最後まで引きずってしまいました。


当初から人工歯舌面は硬質レジンを追加する予定でいましたので、
対合歯との距離などは無視して、残存歯槽提から推測した位置に排列したのに・・・
(男性の患者さんなのに)


レジン床が薄く人工歯の脱離が気がかりで、画像のように維持を追加し、
前歯舌面には硬質レジンを追加しました。(完成後の画像)



完成です。
 
さて、今年は一生忘れることができない大きな出来事がありました。
そのため仕事に集中できない時期もありました。
しかし、被災された方々、避難されている方々のことを思えば、
生きていることだけで感謝しなければなりません。

来年こそは天災のない穏やかな日本でありますように、祈ります。
この一年更新間隔が延びたにも関わらず、このサイトを訪問していただき
感謝いたします。
来年も訪問をお待ちしております。

それでは、良い年をお迎えください。

 
      
 
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