きょうの臨床
 
                        Procera All-on-4 のトブル          2009.5.30
 

昨日立会いに伺った医院で衝撃的な画像に出くわした。
当方が作成した修復物ではないので、詳しいマテリアルや術式は判りませんが、以前からチタンPIBでのこの様なトラブルを恐れていましたが、現実に発生していました。
ロカテック等の処理は完璧に実行されていると信じますが、ジスクやバー等でアンダーカットを付与する気配が無かったのは残念でならない。製作が大手ラボであるならば当然レーザー溶接機の設備は持ち合わせている筈で、ワイヤー等を溶接しアンダーカットを付与するべきで、それを怠ったために患者さんやドクターに迷惑をかけることになったようだ。
チタンPIBにトラブラない秘技をお持ちの方情報を・・・


 
              この症例の解決策を考えてみました           2009.6.2
 

まあ、PIBを作成したことは取り返しがつきませんが、そのリカバーを考えてみました。
そもそもPIB設計段階で人工歯の位置が確定されていたのか疑問が残るが、まず排列位置を確定したならシリコンインデックスを採得する。
それを元にPIB上にパターンレジンかシートワックスでベースを作り、それに人工歯内面まで棒状のパターンを伸ばす。その後全体にリテンションビーズを振り掛け鋳造。
鋳造後両者をレーザー溶接or接着レジンで固定。
あとは通法どおり。
名づけて”Elephant technique” 冗談です。
あくまでリカバーするためだけです、正攻法は蜃気楼さんに画像でご披露願います。
 
 
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