きょうの臨床
 
このようなケースが舞い込んできました。          2009.4.6  

4 6にインプラントを埋入するも 4はロストになり、 その上ブリッジ製作者も退職しており、仕方なく当ラボに舞い込んできました。 
前歯部分を透かしてみると、メタルの頂上からポーセレン切縁まで3mm以上あり再築成もリスクを伴いそうで、ポーセレンを剥がしたくありません。ただ既存のままでも後ロウ着時にクラックが入る可能性も高く悩みました。
既存部のセラミックはそのままで、最小限の加熱で終了する法をとりました。


隣接部を透かしてみる近くまでメタルが来ており、ボックス状にロウ着部を掘り込みました。
強度アップのためにボックス下部にステップも設けました。
最終形状は、頬側と舌側部はセラミックのままで、中央部のみロウ着で連結するようにしました。


ロウ着時にロウ材を流すスタート位置は最下方とし、上方に流すために出来る限り両者のメタルを接近させて作成しました。


メタル部分に予め多めにフラックスを塗布して連結の準備。


ロウ材を置くスペースをワックスで確保。 流ロウ終了、ロウ材は多めに置きました。


強度に不安がありますが、ステップを付与したので問題はないと考えられます。


頬側に黒いラインが見えますが、ツインストロボで影になっているだけで画像ほどではありませんでした。


ロウ着後に既存部からポッカリと気泡が浮き出てきましたが、このまま納品しました。
もっと他に良いアイデアがありましたらお教えください。


 
 
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