きょうの臨床                        
 
               この症例の結論から先に                  2009.3.16
 
下方症例のアドバイスが暫くしてから、小田中先生より貴重な情報を頂きました、ここにその内容を記載しておきます

04/04(土) 1  おだなか 今更ですが、レジン重合時の変形の件ですが,グラディアガムのG20は、レジン収縮緩衝剤となります。お役に立つのでは?と思いまして書き込みいたしました。

04/04(土)   おだなか グラディアガムG20は、レジン収縮緩衝専用レジンの方が正しい表現です。

04/06(月)   おおやま おだなかさん情報のグラディアガム取説です。 http://dental.mook.to/toppage/Mypractice/2009/0901-0906/090328/manual.pdf 貴重な情報ありがとうございました。

04/06(月)   茶々丸  わぉ!ガムの解説がGCから出てたんですね!!流石に歯冠も歯肉表現も上手いな〜憧れます!収縮緩衝という意味合いを持たせたレジンまであるとは〜やはり、良いレジンだな〜グラディアは^^僕は、上手く使いこなせませんが。。。
 

 
                       落ち込んだ元凶                 2009.3.16  

研磨途中で重大な欠陥に気づきました。模型上の欠陥は口腔内にも同様に発現していました。
今日から分解しながら、その症状の元凶を探っていきます。
考えられる原因は2つしかなく、一方のみなのか両方が関わっているか、実験も交えて追求してみます。
途中経過を掲載していきますので、皆さんのご意見・ご指導をいただければ嬉しいです。

現象
レジン完成前には、メタルフレームのみで試適し、適合は問題なくクリアーしました。

その後連結部に不安がありレーザー溶接にて、2箇所を同種メタルで補強した。補強はレジン床内に収まるように頬側の一方向からのみ溶接となった。
溶接後に適合の確認を忘れた、と言うよりロウ着が終了しているので歪まないと何ら疑いもなく作業を進めたことが、後に原因追求を困難にした。


完成後にインデックス模型に戻して撮影したものです。
アポイントが切迫していたため、取敢えず研磨・完成して口腔内に試適してみました。
模型上と同じ様に浮き上がり、前歯部を支点にシーソしていた。
考えられる原因は上記のレーザー溶接かイボカップ重合による収縮がフレームまでに及んだことの2つしか考えられない。
 
検証 T(想像)  2009.3.16
レジン重合時の歪みなのか?
最初の画像から床用レジンの厚さを検証すると、前歯部に3本のゴールドシリンダーがありその唇側にレジン歯が配置されており、そこを埋める床用レジンの厚さはメタルフレームを歪ませるだけの収縮変形力は無いと考えた。

検証 U(レーザー照射)  2009.3.19



そこで、補強のために行ったレーザー溶接が原因だと確信し、無謀にもレジン材料を外さないままに補強した逆方向からレーザー照射してみました(2箇所)。



すると
狂った上部構造から作成した模型(模型に×マーク)に完全適合していたものが上記の3枚のように歪んで、適合しなくなりました。



その後、正模型に戻してみると以前より適合が幾分良くなっていました。つまり床用レジンがあっても多少は戻ると証明されました。レーザー照射の威力は脅威だと感じつつ、これを逆手にとれば歪みを減少させるニューテクニックを開拓できるのではと、安易に思ってしまった。
例えば、程度にもよるが適合しなかったチタンPIBなどに・・・

検証 V(人工歯・床用レジン除去)  2009.3.19
人工歯や床用レジンを外してみて、再度驚きました。
(出来る限り熱を加えなかった)



茶々丸さんの言うようにレジン収縮の歪が開放されたのか、別物と見紛うほどの変化に唖然としてしまった。現在まで作成してきた上部構造の歪みを見落としていたのか、或はこのケース特有の症状なのか判断できない。ただ、この時点で思い当たるのは鋳造後微妙な狂いからロウ着が6箇所と普段より多くなったこと、またフレームに強度不足があったのではと自省している。
じるぅさんが見たいと言ったフレーム、後にアップ画像も。

その後正模型に戻してみました。


微妙に適合が良くなっているように感じます。
つまり、この時点では両者に歪みを起こす要因が存在していること、もしレーザーで補強した時に適合を確認していれば、レジン操作のみの歪みを実感できたと悔やんでいる。

検証 W(残った床用レジン完全除去)  2009.3.19
これも僅かだが驚きの結果に・・・


残存していた床用レジンを完全除去して、正模型に戻したところ左側の適合が僅かばかり良くなっていました。僅かなレジンでも歪みを惹起させていることが判りました。

その後、誤模型に戻してみると驚くほどの不適が現れた。


今まで見たことがないほどの不適である。この時点で何が歪みに大きく影響したのか全く判らなくなってしまった。

検証 X(切断)  2009.3.21
いよいよ待ちに待った切断の段階にきました。
この切断で証明されることが、幾つかあるのではないだろうか?



最初に切断する箇所を決めるのに、適合を詳細に観察してみた。
重点的に補強した右側前歯部を支点にシーソーしているようなので、まずそこから切断することにした。

結果
右側の3本の適合には歪みによる問題が無かった。(真ん中のが浮いているように見えるがゴールドが、プラットフォームより少しはみ出してるので隙間があるように見える)
左側の4本も問題も無かった。
そのため 、レジンを外す前にレーザー照射した左側は、レーザーによる歪みの修正はされなかったと考えるしかないようだ、そのため正模型に正確に戻ったと推測される。
つまりレーザーでの歪みがなかったなら、レジンの収縮はあったことになる。
何故なら、検証 Uの(レーザー照射)後検証 Wの(残った床用レジン完全除去)の正模型上の適合を比べれば、その差がレジンの重合収縮ではないだろうか。
断定は出来ないが・・・
論理に矛盾があるようだが、自身では判断できない状態になっている。


切断したフレームを誤模型にフィットさせてみると、右側は問題ない、左側に不適の隙間が生じていた。この量がレジンの歪みと捉えていいのか〜な。
以上
時間も無くその後の製作方法を考えながら一人で検証していると、間違った方向に行っているのではないか、或は暴走しているのではないか心配で途中、止めたくなりました。
ただ、現実をお見せして皆様から的確なアドバイスいただけると信じ、また今後の製作方法の指針になればと念じつつ実行しました。
ともあれ、再製時の歪み対策を練らなければ、同じ過ちを繰り返すことになります。

全てを1枚のjpgで見ることが出来ます、DLしてグラフィックソフトで閲覧してみてください。
 
   
 
 
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