きょうの臨床
 
遅くなりました、茶々丸さんへの回答です。        2009.4.15
 

上手く説明できるか判りませんが、明日には鋳造に関しての私見を述べさせていただきます。
それとも ”ぴんぽんまん” にお願いしようかな・・・



ワックスアップ画像とアズキャスト画像は違う症例です。
撮影することを忘れたため、Thillを外し洗浄後にアロンアルファーで接着して撮影しました。
 
Let's image training             2009.4.17  



さて、上のイメージ図は鋳造した直後と仮定し、最後に固化する箇所は何処か、推理してください。つまり最後に固化する箇所に欠陥が現れると想定しました。
尚、クルーシブル及びスプールが最後に固化するならば、凝固収縮による欠陥が発生しなかったと解釈しましょう。
(前提条件)
1)金属は固化するときは必ず凝固収縮する
2)埋没材よりThillの方が熱伝導率が高い
3)鋳造可能な最低温度で鋳造する

アトムさんんから寄せられた情報でドイツのサイトから拝借してきました、これも参考にイメージ図を仕上げました。
し・し・しかし、ま・ま・まさかワックススプールを売らんかなのテクニックでないことを祈ります。 
 

茶々丸さん 長文の解説ありがとうございます。

当初は持論を展開しようと考えていましたが、アトムさんから教えて頂いたHPを見て揺らいでしまいました。また、先日来超ぷちに書き込んで頂いた茶々丸理論に賛同できることや理解できない部分もあり、それぞれの論理で鋳造に立ち向かっているのだと痛感しました。
当然、鋳巣を解消する方法は一つではなく、各自が持っていて実践されているのでしょう。
したがって、いろんな方法を提示して、皆さんが鋳造に関して再考する切っ掛けになればと思い図だけをアップいたしました。
この図に関しての答えは無いのです。皆さんが見て、考えて、実践して自ら答え導き出してもらえれば良いと思っています。
パターンのフォームは症例によって違い、対処方法はその都度考えるしかなく、ご自身で図から鋳巣が発生しやすい部位やその原因を探り、対処法を探り出すしかないと思いました。

但し、この図を作成するにあたりイメージしたのは鋳型を0℃とし、そこに水を流し込んだとしたら最後に固化する部分が欠陥だと仮定すると、推理しやすいのではないかと思いながらイラストしていました。つまり茶々丸理論のように鋳造体をスプール取り付け部より早く冷やすことを第一に考えて、スプーリング位置やサイズを考慮することは全く同感です。
また鋳造体と同サイズのスプールだったら当然、冷却遅延する空気に触れている側のクルーシブルが最後に固化するであろうし、要は 。
鋳造体の最大厚=<スプール太さ OK
鋳造体の最大厚>スプール太さ  何らかの対策

他の訪問者のご意見もお聞かせいただければ、とても参考になると思います。
どうぞ、書き込みを。

PS: そうそう、Thillについて追加があります。
Thillはロビンソンブラシを採用していますが、白金加金の時は同種メタルをお使いください。
酸化膜がメタルに悪戯しますから。但し当方は掘り出すときに紛失することがあるので、ボンドメタルのときはだけはロビンソンブラシの軸を使っています。

 
 
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