きょうの臨床
 
流し込みレジン (wikiもどき)                  2008.6
 
下記”流し込みレジン”の記事に付いて閲覧者からの追加コメントです。
皆さん感謝

(茶々丸さん)
ほぼ考えは同じです。
これまでのエラーを見ていると、流し込み口周辺のレジンが柔らかく感じる事がまれにありましたので、床を少し延長しそこに流し込み口を付け、レジンのエラーをなくすように試みています。 液を冷やしておけば10/5とは言いませんが、ポリマー量を増やす事が出来ると思います。
あと、デンチャーの場合はシリンジは使いません。
舌側中央から流し込み、左右7遠心から排出するようにしています。
片側からだと気泡の抜ける方向もまちまちになります。
画像は確か、ウチのスプリントの画面にあると思います。
重合後、真空撹拌器の真空だけ引いて,残留モノマーをレジンから抜き取ります。画像貼るのめんどいデス☆


(CD90さん)
10年ほど前にヘラウスの釜を買った時、作成手順のビデオを貰いましたが、それと同じように後方2箇所から流し込んでいます。茶々丸さんの言われるように舌側中央から流していた事もありますが、口蓋に石膏が多いと表面あれが出るし、PDの時は気泡が入りやすかったので、今辞めました。
気泡は入る時はあります。しょせん流し込みレジンですので。。
あとレジンのやわらかいところが出来るのは、上輪と、模型のつなぎ目をもっと密にすることで無くなります。

(ooyama)
茶々丸さん、CD90さん書き込み有難うございます。
床の厚い部分やスケルトンの粘膜部分に、重合収縮の引け巣みたいなものがよく現れ重合後に追加・修正することが多く、自分だけ流し込みが下手なのかと思い込んでいました、少し安心しました。


(茶々丸さん)
流し込んだ後に,流し込み口と排出口に氷を置く事があります。
重合スピードのコントロールで補充され、引け巣現象を解消する事を目的としています。
山本尚吾先生の論文を見てから行っています。


(ぴんぽんまんさん)
ホットボンダーかぁ 思いつかなかった 氷で冷やすのもなるほどです みなさんいろいろ考えられていて感心します 今度やってみます 
CD90さんの
>あとレジンのやわらかいところが出来るのは、上輪と、模型のつなぎ目をもっと密にすることで無くなります。上輪と模型のつなぎ目?というのがイメージできないのですが どういう状態なんでしょうか よろしかったらお願いします

(CD90さん)
文章で書くのは難しいのですが、とにかく隙間をなくするように試行錯誤してください。
お見せできればよいのですが。。。
柔らかい所が少なくなるはずです。気泡も減ると思います。

(ぴんぽんまんさん)
CD90さんお答えありがとうございます バリがないようにきっちりワックスアップできっちりコア でもってきっちり止める?ってことで良いのでしょうか? ちがうか? 苦笑 とにかく みなさんのように こころざしを持ってがんばってみます 日々修行ですね

(CD90さん)
配列したワックスの上に石膏を盛るだけの埋没ですが、脱ロウに電子レンジに入れてワックスを溶かした後、開輪するのに、今は木槌で軽く叩かないと取れないぐらいにしています。と言うことなんですが。。。説明難しい。。。

 

 
流し込みレジン (wikiもどき)            2008.6.13
ネタが尽きたので、今回は私の流し込みレジンの操作ステップを掲載します。これを元に皆さんのお知恵を拝借し完成した作業ステップを構築できればと思います。
画像の追加や加筆など、どしどしBBS2に書き込んでください。
画像等はここからダウンロードして、説明に利用されても結構です。
以下我流の操作方法と注意事項を簡単に説明しておきます。


上顎は自費のメタルプレート付きのフルデンチャー、下顎はインプラント予定のパイロットデンチャーです。上下左右の犬歯にオーバージェットが現れ、排列終了後に歯冠色レジンを追加しました。


上顎はイボカップ、下顎はヘラウスのパラプレスバリオで製作します。ドクターからの指示で下顎に補強線は入れませんでした、理由は判らず。


右側の排列位置は良くないです。


上顎重合終了後リマウントして、下顎再度排列・歯肉形成。


大きいケースは2度に分けてシリコン印象。硬化までその都度圧力釜に入れる。


クルーシブル部分はシリンジの圧痕をつけておく。


人工歯には必ず維持のホールを開ける。


瞬間接着材で人工歯を止める、クラスプは排列前にしっかりとレジンで固定。


必ず専用の分離材を使用のこと、他社のを使うと内面が白く反応してしまう。また濃度が高くダマになりやすいので2倍くらいに薄めて使用しています。
シリコンを模型に戻して瞬間接着材で固定、辺縁のシリコンはカットしておくと適合の確認がしやすい。


その上からホットボンダーで補強。シリンジのゴム部分はレジンが接着しやすいので、予めワセリンを塗っておく。


流し込みの場合は粉10g:液7ccですが、10:6弱の混液比にしています。
粉と液を混ぜると気泡が出てきますから、気泡が抜けるまで(30secくらい)暫く放置する。
(夏場は液を冷蔵庫で冷やしておくこと)


その後シリンジに移し、クルーシブルにあてがってゆっくりと注入 。


反対側から出てきたらクルーシブルにレジンを追加し指で圧を架ける。これを餅状になるまで繰り返す。両方同時に圧をかけると(パスカルの原理で?)全ての部分に圧が均等に架かります。


圧力釜に入れるときは穴の空いた容器に30度くらいのぬるま湯を入れ重合する。特にレギュレーターの付いている圧力釜は内部に水分が付着すると機能しなくなるので注意が必要。
10分以上経過したら50度くらいのお湯に再度投入し完全重合する。しかし数時間は模型から外さないこと。


これでも部分的に甘いところが見受けられる。

みなさんの追加・訂正お待ちしています。



 
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