きょうの臨床
 
金属歯の装着(我流)                  2008.8.18.
 

口腔内装着、咬合採得、金属歯に置き換えのケース。

以前は即時重合レジンにて接着していたが、浮き上がりや接合部の不細工が気になっていたので数症例前から下記のような方法を採用しています。
金属歯の研磨が終了した後の装着のみを説明します。あくまで我流の作業手順なのでご批判や追加、他の方法などは、大いに”超ぷち”にてお受けいたします。
纏まりましたら技工ヒントの倉庫に入れておきます。


ラウンドバーにてピンホールにアンダーカットを付与、レジンセメントの強度を増すために人工歯の中心部を削除した、これの意義があるかは判りません。


人工歯部にはお約束のセラレジンボンド処理(Solidexは無関係)メタル内面はサンドブラスト処置後プライマー塗布。金属歯のピンには横方向にジスクで切れ込みを入れてあります。


接着に使用したのはクラレのレジンセメント(ESTHETIC CEMENT)、レジンセメントと言っても人工歯とは接着しません、したがってアンダーカットとセラレジンボンド処理は必須です。
何故か5色あるなかでオペークを購入してしまい、¥10,000もするので使い切るまで他の色は買えません。


両方にセメントを盛り付け装着し余剰セメントをふき取る。両者が適合しバイトも狂っていないことを確認した状態で、セメントが少し溢れるくらいがベスト。
※裏打ち、マウントの石膏は必ず超硬石膏を使用のこと。


余剰セメントにエアバリアーを塗布して光重合、できれば咬合面を手で押さえた状態で重合したほうが安全。


完成
上顎にセメントラインが見えますが、装着時に浮いたのではなくメタルが少しオーバーになっていたからです。
 
 
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