臨床ケース2006.10.23

MillingDentuer
  58歳 女性
主訴  歯が緩んできて噛めない
診査  全体的にポケットが深く、動揺度Uが多い
 
 

 
 

保存不可能  21|1   |47
ホープレス       |23


補綴計画
FED4B|
  ブリッジ
|2       根面板
|3       マグネット 
|6        CK
欠損部     パーシャルデンチャー

保存不可能   左下47
低位咬合     右下65

補綴計画
右下 7654 患者さんの希望で手をつけない
右下65    最終的にメタルシェルを貼り付け
左下23     MBパーシャデンチャーの鈎歯
欠損部   
パーシャルデンチャー
   
  65  メタルシェルを貼り付ける前にレジンにて平面を合わせる    
   
  印象前 排列、ワックスアップ終了  
   
  排列、ワックスアップ終了 最終概形終了  
   
 

ここから2台目カメラのホワイトバランスミスで青白くなってしまいました。
下顎をワックスアップしながら上顎を作成しています

下顎は保険デンチャーのためガイド面にはグルーグを付与しませんでした
 
   
  シングラムレスト及びガイドプレーン形成
ガイドプレーン面に1mmのグルーブを付与しプレートの舌側移動の防止とした

D遠心部のメタルはロウ着時にクラックを発生させる悪いデザインです。
薄いメタル部分をカットして横にストレートにすれば、ポーセレンが薄くなるだけでクラックの発生を防止できます。

 
   
  aB部は双歯鈎とし頬側と舌側にはパラレルの面を作り歯冠外形を崩さないようにした 全て単冠にて作成しロウ着にて連結する
(副歯型式方式の為)
 
   
  近遠心にレスト渦を堀りサポート機能を充実させました ガイド面と舌面はディスク研磨で0.5度テーパーを与えてあります  
   
    ロウ着後に研磨し難いところ(隣接マージン部)や咬合面は予めシリコンポイントまで掛けておきます  
   
  ロウ着はメタルのスタンドを使い一度に1箇所ずつ行います、同時に何箇所もすると狂ったときに特定できないからです。
ロウ着に関しては我流技工で解説いたします。
研磨終了  
   
  形態修正が終了したらグレーズ前にポーセレン部のアンダーカット等を確認しておく ガイド面がパラレルでも対向する面に(拮抗面)パラレルな部分が無いとリジッドにはならないのでシングラムレスト の歯頚部より近遠心部にグルーブを付与してあります。  
   
  グレーズ完成 研磨完成  
   
  根面版とマグネット完成 最終的に下顎は当方で作りませんが、排列してから上顎を完成しています。
このケースでも問題がなければ模型をいただいてから途中ロウ提で咬合採得はしましたが、ここまで一気に完成まで進みます。
 
   
  金属床用模型。
|2 の根面板がセット時に浮き上がりましてその部分も印象してあります。

|2 の根面板を入れて重合する予定です。

 
   
  排列試適前
3|のクラスプを無くして欲しいと患者さんから要望され完成前にカットしました。
縦のグルーグと根面板などがあり問題ありませんでした。
フィットチェッカーにリターダーを混ぜて流動性を与え、鈎歯とプレートとの間に入れてあります。
イボカップは少しの隙間でもレジンが入り込みますから予め封鎖しておきます。
 
   
  完成 完成  
   
    装着当日  
   
  装着後日 7654部にメタルのシェルを合着してあります  









                



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