臨床ケース2006.10.23

Kounus&Magnet
   
  上顎7・7残存 下顎432残存
Eichner'sの分類   C-1 咬合支持がなく上下に残存歯が存在する歯列に分類
すれ違い咬合で難症例に属します。
分類がC-2になると片顎が総義歯になりますから、それより難しい症例です。

上顎はコーヌス下顎は3本マグネットで対処しましたが、予後に不安が残ります。  
   
  排列、試適後
上下イボッカプ重合ですが、必ずしも完璧な重合が期待できず重合後に調整が必要です

 
   
  特に上顎は口蓋の形態によって変形が顕著に現れることがありますから予め対処しておくことが大切です。

このように部分的にメタルが咬合面に存在すると対合の人工歯が数ヶ月単位で咬耗してしまい、義歯の安定を脅かします。
したがって、臼歯部はメタルに置き換えることは必須です。

 
   
  7|7の頬側粘膜は覆いました、少数歯残存時はできるかぎり覆うようにしています。
少々のアンダーカットは問題なく入ります
完成
 
   
  フラビーもあり少しでも安定を求めて維持力は普段より強くしました ひも状の顎堤は安定にはあまり寄与してくれません、マグネットの助けと咬合の安定に期待をしています  
   
  装着 このケースは数週間後に上顎の残り人工歯部をメタルに置き換えました  









       



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