ラボ紹介                       2009.5.2

"Atom World" 訪問記                  

去る5月2日 当HPでお馴染みの”アトム”さんのラボを訪れました。
所在地などは公表を避けて欲しいとの要望で、ハンドルネームの”アトム”さんで通します。所沢より2時間ほどの距離にあり、お昼頃から7時間の長時間滞在でドップリ "Atom World"を満喫してきました。

以前から海外の情報や知識の豊富さに注目しており、一度は訪問したいと考えていたところ当サイトのBBSを機に、奇しくも5連休の初日でご子息の野球大会の当日にも関わらず、快く迎えてくださいました。彼とは今年2月のITI Congress でお会いして以来2度目の対面で、3次会では向かい合わせとういめぐり合わせでした。

ラボの規模は想像していたより広く明るく、整然とレイアウトされた机にも工夫が施されアトムさんのコンセプトが生かされた職場になっていました。
なんと言っても最初に目に付くのは、ハンドルネームの由来であろう鉄腕アトムの設計図です、話では偶然手に入ったのでとのことでしたが、それだけではないようでした。詳しい経緯は直接お聞きになってください。次に目立ったのは彼を含んで3人の従事者で press-i-dentを含んで3台のデケマ。
そこまで必要なのか疑問も残りますが、最高の製品を生むには投資するのは当然で設備や備品にも拘りがあるようです。
他の設備も充実しており、ミリングから金属床、インプラントまで自費全般を各自が責任を持って模型製作から完成までをスムーズにこなせるようにシステム化されていました。経営者と同じ設備環境を従業員に与え、投資する姿勢が高品質の製品を生み出す原動力になっているようでした。

従業員の勤務時間も8:00〜5:00と公務員並みの勤務体制を維持している珍しいラボで、昨今の技工学校の定員割れや、早期退職、家庭の崩壊も避けられるのではないでしょうか。
羨ましくも多くのラボで実践するには余りにも課題が多いのではないだろうか。
昔の徒弟制度のような勤務体制を見聞きした世代としては、現代に合わせた働き方を模索していかなければ、優秀な人材は育たないと強く感じた。

情報収集の経緯や日本離れしたテクニックの出所も知りたかったのと、全てを語らずして押さえる所を
的確に指摘してくる、秘めたる知識とテクの全容を知ることが今回の目的。
しかしながら全ての目的を叶えることが出来ませんでしたが、書籍で紹介されているワックスアップのイメージとはかけ離れた手法で、短時間に完成させるテクニックには驚かされました。
念願のワックスアップの実際を指導していただいたことは、スピードアップに確実に繋がり睡眠時間が増えることを密かに期待しています。

彼は、さるセラミック研修会の講師であり、確立された論理を持ち合わせているオールラウンドテクニシャンであるのは間違いない。立会いに行くことも滅多になく、その上営業活動も全くしないのに仕事が絶え間なく続くのは、秘めている知識と卓越したテクニックの賜物なのであろう。

左画像は”アトム”さんの机、左下隅に写っている模型でワックスアップのデモをしていただきました。右画像は2人の従業員用です。

夜中に一人キーボードに向かってHPの更新をしている私は、他にしなければならないことが沢山あるように感じた。
このラボの唯一の課題は ”アトムさんの休日”を実現させ家庭生活をもっと充実させることであろう。

HPを運営していくことは辛くて大変ではありますが、アトムさんのような方とお知り合いになれる”ご褒美”が糧になっています。
今しばらくは今後もめぐり合う”ご褒美”を期待して、細々とHPを継続していきます。

アトムさん 本当に有難うございました。
そして今後ともご指導よろしくお願いいたします。



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