メタルボンド用合金 
鋳造から築成前までの注意点
 
No.1 鋳造機別の特徴と注意点
 
遠心鋳造機
真空加圧型鋳造機
(高周波鋳造機)
利点・欠点

・初期圧が小さく持続時間も真空加圧型鋳造機
 と比較して短い。

・遠心鋳造の場合は合金自体の凝固時間が
 短くなる。

・真空加圧型鋳造機の様に、鋳造条件を設定
 することが出来ない為、常に同条件での鋳造
 が困難である。


・遠心鋳造機と違い、均一に鋳造圧がかかる。

・温度設定が出来ることによりオーバーヒート
 しづらい。

・高周波鋳造機は溶解するスピードが速い為、
 目視での確認が必要。(オーバーヒート防止)

・鋳造条件を設定することによって、常に同条件
 での鋳造が可能。
(ケースの大きさによって溶解温度等を微妙に
 変えることが必要)

・カーボンルツボを使用することで、メタルを
 酸化させずに鋳造できる。
 (セラミックルツボ使用時は除く)



合金の溶解
キャストタイミング


・合金が球状回転開始して2〜3秒後

・セラミックシートの使用は避けて下さい。
 (キャスト時にシートを巻き込む可能性が
  ある為。)

・フラックス使用の有無
  ○メタルボンド ⇒ 
   (鋳造時にフラックスを巻き込んでしまい、
    陶材焼成時にトラブルを起こす可能性
    がある為。)

  ○金合金 ・ 金パラ ・ 銀合金 ⇒ 
   (メーカー指定のフラックスを使用してください)
 *活性温度が違う為、ホウ砂の使用は
   避けて下さい。


・鋳造温度設定はご使用になるメタルの液相点
 +10%〜+15%
に設定して下さい。
 (インプラントやロングスパンブリッジ等のメタル量
  の多いケースでは、設定温度を少し高くするなど
  設定を変えてください。)

*吸引加圧型・高周波鋳造機に関しては、温度設定
  が出来ない為、メーカーの指示に従って下さい。

・鋳造圧の持続を行う。

Pd含有量が40%以上のメタルを溶解する際は、 
 カーボンガスを吸収する恐れがある為、カーボン
 ルツボの使用は避け、
セラミックルツボを使用
 して下さい。

 (その際、セラミックルツボには酸化抑制効果が
  ない為、メタルが酸化してしまい完全に溶解
  されない恐れがあるので
フラックスを使用
  してください。)

  *各鋳造機メーカーから専用のフラックスが
    出ています。)

鋳造圧

・鋳造圧の持続が必要な為、回転を途中で
 止めない。

・合金の種類や量によって遅延加圧を行う
  鋳造タイミング(キャスコム等)

注)溶解量が多い場合は鋳造タイミングを遅く
  したほうが良い場合があります。

  暫くお待ちを  
     
     
     


有限会社 FEA 村山 彰  
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