きょうの臨床 |
人工歯舌面に注文 2009.2.21 |
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以前から人工歯の唇舌の厚みに不満があり、この症例も悩まされました。 これは私だけの思い込みで、他の技工士の方とは考えが相違するかもしれませんが・・・。 もし、これからの説明で大きな間違いや、些細なことでも指摘していただければ、とーっても嬉しいです。 今回下顎前歯が残存し上顎が総義歯という欠損形態で、狙った上下咬合関係は犬歯及び切歯ガイドを心がけ臼歯部はディスクルージョンするようにしました。 その訳は、臼歯部にバランシングコンタクトを与えると下顎義歯が後方で振らされ、その要因を取り除くことで機能時の安定を図った。もう一つは上顎歯槽堤部の吸収が少なく吸着が期待できると判断したからです。 但し、仮義歯での検証はしていません。 臼歯部をディスクルージョンするからには、オーバーバイトを多めに与えるか、スピーとウイルソンの湾曲を弱くすることで解決されると考えています。 しかし、オーバーバイトを多くすると上顎義歯の安定が損なわれるし、緩く長いガイドを求めたいのに、人工歯の厚みがそれを許してくれない。 つまり唇側は自然を考慮して配置され、舌側は咬合様式に制限を受けることになり、 唇舌に厚みがないと自由度が少なくなり、唇側が犠牲になることが多いように感じている。 そこで321123の舌側に硬質レジンを築成しました。 それにより舌面にボリュームが与えられ、ガイド面を長くすることができました。 ガイドを与える様式は case b caseで、 ”唇舌の厚み”がそれを補償してくれるのではないかと考えています。 もう GCから”リブデントグレース” なる製品が発売されていました、陳謝。 完成 |
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島のプロセラネットワークラボ セブンさん(HN)からメールとともに画像2枚の情報をいただきました。 感謝 感謝 以下はその内容です。 ▼ 左写真はグレース(左)とサーパスG(右)の比較です。 私はPIBに使用し即時負荷テンポラリーはサーパスG、ファイナルはリブデントグレースで完成しています、GCは多少互換性があると言っていましたが、まったく違います。 モー^ルドセレクション はサーパスGでトライして、それに近いものを購入しています。 グレースの形態は少し癖があり、配列時に簡単な形態修正を行い、最終咬合調整でニュアンスを整えます 。 高価ですが、解剖学形態を模倣し吟味されているだけあって、その価値はあると思います。 私はクラウン技工が主体なのでインプラントのように固定されるものに対してはそれなりの咬合が必要と考えています。 右写真は現在進行中の症例で、これも大きな臼歯が欲しかったので、グレースを使用すると思います。 |
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