きょうの臨床
 
8年前に製作したコーヌスデンチャーの修理           2008.9.
 



8年前に製作したコーヌスデンチャーの義歯床部が破折して、来院されました。
見て、お解かりのように人工歯の中心を貫くような破折線、まるで地震で断層がずれたようにも見えます。


硬質レジンの犬歯ガイド面には咬耗によるレジンの剥離が見られる。
左側はあまり変化が見られないが、咬合面は流石に対合に接触していなくても、若干咀嚼時の磨耗が見られた。


破折の原因は、日本列島を貫くフォッサマグナではなく、スケルトンに不備があったためである。
半円状の補強線をレーザー溶接で止め先に進んだ、溶接前の画像を取り忘れました。


左側のレジンは研磨のみで終了。


右側は2345の硬質レジンは再築成した。
7番に人工歯の入るスペースがなく、やむなくメタルティースに置き換えた、6番を人工歯のまま残したのはメタルの衝撃度が怖かったためである。


少し厚め調整板が残ったままである、この症例で粘膜部プレートの圧痕が見られるが、製作時のロウ着の変形と思われる。
その部分の画像は、いずれ機会がありましたらお目にかけたいと思います。


完成
 
 
 
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