きょうの臨床 2008.2.9 |
9年経過のフルデンチャー |
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昨日の立会いで偶然9年前のデンチャーと再会しました。 驚くほどの磨耗で人工歯の咬頭や溝が跡形もない状態でした。 下顎左にはコンポジットで、右側にはオーソシットでバイトを再構築しようとした形跡が覗えます。 現在採用しているオーソシットがここまで磨耗するのかと不信に思いながら、ラボに帰ってパソコンで調べてみると当時雑誌等で紹介されていた○○○リス、○○○リスという人工歯でした。(変なカタカナ入れないで、おだなかさん・茶々丸さん) 解剖学的でありながらバランスオクルージョンを与えやすい形態でフルセット購入した人工歯でしたが、現在は使用しておりません。 何症例に使ったか記憶にありません、しかし当時重合後の咬合調整や自動削合で感覚的に危険を感じ使わなくなった人工歯でした。咬合で磨り減るのは仕方ないとして、その時間軸があまりにも短いように感じます。 患者さん自身は不自由を感じてないようでしたが、今後何らかの対処をしなければならないでしょう。 調べてみました。 ○○○リス前歯=67揃 1996〜2005期間使用 ○○○リス臼歯=29揃 1999〜2002期間使用 この患者さんの症例で4揃使用 前歯・臼歯総計96揃 56症例に使用していました。 改めてマテリアルセレクションと経過観察の重要性を認識しました。 |
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