サンエスのジプストーン（イボカップ用）を今回始めてコンプリートデンチャーに使ってみました。
この石膏は凝固膨張率が高くレジンの重合収縮の補償に有効と雑誌等で取り上げられています。
ＱＤＴ１０月号に佐藤幸司先生の説明で、重合方法と石膏の膨張を関連付けて作業を行うことの重要性が指摘されていました。
実際に口腔内でフィットチェッカーで診査してみましたが、超硬石膏との差異は目視では感じられませんでした。ともあれ、吸着や咬合関係に問題が無かったのは、石膏を変えたこととの関連性は判断できません。
顎堤の吸収が少ない今回のケースでは、普段より重合収縮による変形は多く現れるはずで、もし装着後の結節外側付近の調整が少なければ、ジプストーンの有効性が実証されたと考えます。
今しばらく、ドクターサイドから経過がフィードバックされるのを待ちます。
今後は、レジンコンプリートデンチャーとメタルプレートが入るものとは、使い分けすることに決断しました。