きょうの臨床 2007.7.29 |
コーヌスデンチャー完成と
その後 |
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2007.8,10 コーヌスデンチャー装着から11日目までの経過を報告いたします。 装着当日は多くの問題点がありました、一つの原因が引き金になり外冠の位置まで影響し、数日間は維持力が出ず患者さんの不信感を招いてしまいました。 イボカップ重合時に後方部が浮き上がりバイトが低くなることがあるので、その補償のためリマウント時、後方にいくほど高くなるように調整して仕上げました。 初日 そのことが原因で人工歯部の調整量が多く、調整するほど接触面積が増大しコーヌス力発現の邪魔をし、咬合紙を咬んでいただくと右下犬歯唇側部が浮きあがります。 床部が沈み込んだ時のことを考えると人工歯部の調整を躊躇ってしまします、本日は維持力が出ていません。 通常、装着当日は外冠の沈み込みが予測できず、全体的に調整分を少々残して翌日に回すようにしています。 翌日 翌日も人工歯部のみ咬合接触し外冠の接触が無い分、維持力の発現がありませんでした。食事中に浮き上がってしまうとのクレームを患者さんから受けました。 人工歯部を調整して43|34を接触する位まで調整しました。 11日目 3日目から10日目まで来院なし 本日まで外冠内面は一切調整していませんが、左右とも維持力が発現し問題はありません。 患者さんの申告では一時期自身で外れなくなったことがありましたが、次第に緩くなったそうです、これは折込済みでラボサイドで設定した維持力が最終的に発現していることの証明だと思います。 しかし 今日まで食事中に右側が1〜2度外れたことがあったそうで、右43の調整板を少し削って調整したそうです。 最終的には人工歯部をメタルに置換したいと考えていますが、咬合位の確保と咬合圧のエスケープにパラドックス。 このような症例では装着当日でも43|34の咬合接触が必須で、いかに43 | 34のーヌス力発現時と人工歯部の位置関係を正確に表現するかが鍵になるようです。 外冠のシェードについては患者さんからのクレームはありませんでしたが、自分では不満な部分もあります。反省多し 浅見先生 感謝 |
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