レジン操作の画像がありませ次回撮ります。 内冠研磨完成後ヘラウスのパラビットGでレジンコーピングを製作します。 作り方は単純に盛り上げていくだけですが夏季と冬季では流動性が大きく違い完成したコーピングにも差異があります。 夏季は盛りやすいのだが気泡が入りやすい、冬季は扱い難いが緻密で内面がとても綺麗に仕上がります。 レジンコーピングは厚いと外しにくいので、0.5mmくらいまで薄くしてから外しますが、その前に50℃くらいのお湯に入れ圧力釜で完全重合させます。 凸面のみの内冠では気にならないが、凹面のあるものは外す前に完全重合させないと内冠とコーピングの間に隙間ができてしまいます。また、コーピングが外しやすくもなります。 コーピングを外す前にマージン部の長さも決定しておきましょう。 外しましたら厚さを0.3mmまで調整し、マージン部は完成形態より薄くしてワックスにて回復するようにしておきましょう ワックスアップ完成・カットバック終了後、連結部の作成に移ります。 テンポラリー作成のためカットバック前にシリコンにてオーバー印象しておきます 連結部の形態と大きさはは義歯の強度に影響し今後のトラブルも回避できます、ロウ着精度のアップにも繋がりますからコーヌスに限らずブリッジ作成時にも気をつけなければなりません。 私はカットバック終了してからスライクレスワックスを電気インスルメントで頬舌・歯頚部に流し羊羹状になったら素早く切り込みます。 ロウ着面は互いに平行で強度を有する大きさになっていることを確認します。 どんなに薄いナイフでもその厚みとワックスの引けで隙間が空いてしまいます。埋没寸前に対処します。 脚付けとスプーリングの前にパターンが一度外れることを確認しておきます。 埋没材の加熱時に破壊を防止するためレジンコーピング表面が出ないようにワックスでコーテングします。 まず、内冠を外してみてからからビーズを振り掛けます。 連結部の隙間が少ないときはビーズのアドヒシブのみを両面に塗ります。 この アドヒシブは完全に乾燥させてから埋没すること、また長期に使用してるとドロドロになるので避けるようにしましょう埋没材が荒れる原因となります。 多いところは、アドヒシブにビーズを貼り付け空隙を埋めるようにします。 これも乾燥してから振りかけましょう特にSSS、ブリッジでも同じ操作をします。 埋没条件は室温・内冠の大きさ・軸面の数量・軸面の長さ等を考慮に入れて埋没します。 今回は2個に分けてありますが、それぞれ違う条件で埋没しました。 でも予測道りに仕上がることは少ないです。 内面に維持力調整用のシールを貼り付けます、このシールが少し残る位置で希望する維持力が出れば今後維持力が弱くなっても調整するだけのマージンが残ります。 しかし、綺麗な内面で確実に調整された外冠は10年以上維持が変わることはありません。 内冠を先にセットしますから完成まで入れておくテンポラリーを作ります、義歯部も一諸に作ることもあります。 まず、シリコンに頓路を与え次に模型にあてがい挿入位置を記入します。 次に分離材を塗ります。 分離材が乾いたら先を細くした2B鉛筆でマージンを記入します。 後で記入するとレジン内面に転写され、マージン処理が楽になります GーCのテンプロンは夏季では硬化が遅いから使いやすいのですが、冬季はその遅さが圧入のタイミングを狂わせます 冬季はユニファーストにしようかな! 緑のバック× 淡い色にします。 これから維持力の調整です。 アズキャストでは頂上の調整板にあたり全く維持はありません、このときに維持があるようでは埋没条件に問題があったと思います。混水比やライナーの選択を考えましょう。 内冠頂上に朱肉を塗り外冠に押し付けるか、金槌で押し込むかしてマーキングします。 調整板を先の平らなダイヤモンドバーで少しずつ削ります。 理想な位置で止めると、どんなに大きな圧力で押し込んでも維持力は変わりません。 隣接部の調整は限りなく互いに近づけることがロウ着の精度を上げる秘訣と考えています。 口腔内で外冠同士をレジンにて止めますからオーバーめにリリーフして個人トレーを作成します。 左図のように部位によって内冠の大きさが違います、クラウン等をお作りになっていると支台歯の形態や部位によってフィット感が違ことがありませんか。 同じリングに入れてるのに前歯・小臼歯・大臼歯でも違うし、歯軸の角度や軸面の長さによってもフィットが違います。 コーヌスではそのような違いは致命的です、それぞれの内冠にあった埋没条件やマテリィアルを選択しなければ希望の維持力を持ったものにはなりません。 毎日の臨床を地道に観察することが、精度を上げる秘訣かと思います。